8月6日、いよいよUAE(子宮動脈塞栓術)手術当日の体験談です。
入院当日編のように1ページ内で手術日をまとめてしまおうと思ったのですが、UAE手術の治療前と治療後で全く異なる体験だったので、今回の手術日だけは2回に分けてお話をしていこうと思います。
UAE手術当日・起床~手術室までの準備
UAE手術当日、目覚ましよりも30分早い7:30くらいに目が覚めます。それから点滴を始める8:30までの間に600mlのお茶を時間をかけて飲みました。
そして以下がUAE手術当日の時間ごとの処置の流れです。
8:10 手術用に着替えをする
8:30 点滴開始
9:00 尿道カテーテル
9:25 坐薬(痛み止め)
10:20 右肩に筋肉注射をし車椅子でオペ室へ
この処置だけなら(尿道カテーテル以外は!)スムーズに問題なくこなせそうだな~と思っていたのですが、思わぬハプニングもあったので順番にお話しします。
UAE手術用の着替えセット紹介
入院日に治療計画の説明を受けた後「手術着セット」なるものをもらいました。
よく医療系のテレビドラマでも見る緑の手術着と頭にかぶるブルーの帽子。そしておなじみ(ではない?)イシバシベンリ―パンツ。前開きの大人用オムツですね。
写真右下は手術後に「エコノミー症候群」にならないようにするための医療用ソックスです。UAE手術後は麻酔や痛みによりベッドで寝た切りの状態。血栓などできないようにしてくれるようです。
点滴で喘息の発作が出る
手術着に着替え8:30から左手に生理食塩液と抗生剤の点滴を始めます。
しかーし!点滴を初めて5分くらい経過したとき、突如息を深く吸うと激しく咳がでて止まらなくなる現象に襲われます。
「ヤバイ!この感覚は喘息の発作に似ている!!!」
と急に怖くなりすぐに看護師さんへ症状の報告。
いろいろと手術についても確認してもらい「抗生剤だけ中止します(画像奥)」ということに。抗生剤の中止後は喘息の発作の嫌な感じもなくなりました。
最近はめったに喘息の発作も起きなかったのですが、稽留流産の後に緊急入院した際に何かの痛み止めで喘息が出てしまったので、今回も念のため吸引器を持参していました。
UAE手術前でも吸引器は使えるそうで、看護師さんのOKをもらい吸引をしました。
尿道カテーテルは痛くない
はいーきましたー恐怖の尿道カテーテルの時間です。(絶対に痛いに決まっている!いやだぁぁぁあ!)という気持ちを必死に押し殺し看護師さんになされるがまま、尿道カテーテルを挿入されるわたし。
「あれ?思ったより(挿入時は)痛くない!!」歓喜!!
が、その後ほんのりズキズキ。痛い!ってほどでもないズキズキ感とよくわからないところから管が出ている居心地の悪い違和感。
尿道カテーテル挿入後、慣れてくると「ほんとにおしっこもれない?」と興味が湧いて尿意を感じた一瞬のうちに力んでみました。見事に(ジュジュン…)と漏れたので、自然に任せるのが(漏れなく)ベストです。苦笑
坐薬と筋肉注射をして手術室へ
9:30に痛み止めの坐薬、10:20頃に左肩へ筋肉注射を打ってもらいいよいよ車椅子で手術室へ向かいます。
駆けつけてくれた夫へ看護師さんから「UAE手術の時間は約1時間です。それまでラウンジでお待ちください」との説明があり、いざ手術室へ連れられます。
UAE手術当日・手術~手術後までのこと
ここからはUAE手術室~手術終了までの体験談になります。手術室はTHE★近未来空間みたいで思わず「すごいかっこいい…」と言葉が出てしまいました。
到着後、車椅子から手術台へ自分で移動し看護師さんの支持通りに寝そべります。不思議と落ち着いてたのは薬のお陰なのかな。
手術室には医師と看護師4人ほど
手術室には担当医師である放射線科医の瀧先生併せて4人ほどいたように思います。(きちんと確認する余裕ナシ)手術台に上がってからは女性の看護師さんがにこやか&スピーディにいろいろな処置をしてくれました。
左胸に針を刺された後に意識が朦朧とする
手術台に上がって酸素マスクをつけた後、左胸(鎖骨下15cmほど)に針(点滴?)を刺されます。
この後、看護師さん、担当医師から世間話をされいくつか答えていると瞬きするたびにまぶたがどんどん重くなる感覚があり、そこから記憶が全くありません。
胸に針を刺して1分くらいの出来事です。
UAEは局部麻酔だから音などの感覚はわかる
意識が飛んでからは音(たぶん声?)と手術台が定期的に動く振動・定期的な血圧測定の圧迫感だけは感じていました。もちろん、痛みなんて全く感じません。
始終ふわふわ不思議な感覚です。
UAE手術開始からどれくらい経過したのかわかりませんがだんだんと先生たちの話声が耳に届いてきます。(和やかに世間話していた。)
会話からなんとなく「あ、もう手術終わったんだな~」と思えるまで意識が戻ってきました。
しばらくするとカテーテル挿入する右足の付け根を圧迫するような感覚と下腹部全体を拭いてもらうような感覚があり、その後看護師さんの「終わりましたよ~」という声で目を開こうとするも思うように開かず。
返事も「ふぁい、ありがと~ございまふ」みたいにハッキリ言えず。心の中で(これが麻酔のチカラか!!!)と驚いてました。
看護師さんにすべて任せて病室へ
「じゃあこれから病室へ向かうけど、全部こちらでやるから任せてね~」という看護師さんの声をぼんやり聞きながら手術台から病室のベッドまであっという間に移動が完了。
10:30に手術室~11:30には本当に病室に戻っていました。(夫曰く。)
それから「これから痛みを感じたら遠慮なくナースコールを押してくださいね」とナースコールを握らされます。
夫と言葉を交わすも焦点が全く合わず、この強い眠気のような感覚は翌日まで続くことになります。
夫と交わした言葉で唯一しっかりと覚えていることは「UAE手術はあっという間に終わったみたいだよ」という言葉です。ほんとにありがたいです。
UAE手術に使ったのはエンボスフィア
UAE(子宮動脈塞栓術)は子宮筋腫を養っている血管をスポンジのような物質を詰めて塞ぎ筋腫を壊死させるような治療方法です。
このスポンジのような物質はいくつか種類があるようですが、わたしはエンボスフィアという塞栓物質を使いました。
エンボスフィアは2014年から保険適用
以前にもブログ内で紹介しましたが(詳しくはコチラ⇒『切らない子宮筋腫の治療?UAE(子宮動脈塞栓術)との出会い』)2014年からエンボスフィアを使った子宮筋腫治療は保険適用されました。
そのため、限度額認定証(標準所得)の利用により8万ほどで手術が受けられるのです。
《UAE治療費についての詳細》
実際のところ、UAE治療でどのくらいの費用が必要になるのか調べてみました。
(引用元:『子宮動脈塞栓術(UAE)外来について|診療科案内|セントラル総合クリニック 茨城県牛久市』)
限度額適用認定証を使用しない場合⇒約14万円
限度額適用認定証を使用しない場合⇒約14万円
限度額適用認定証を使用した所得の高い方⇒約14万円
限度額適用認定証を使用した所得が標準の方⇒約8万5千円
限度額適用認定証を使用した所得の低い方⇒約3万5千円
※上記以外に食事代、室料差額代(差額ベッド代)がかかります。
ということです。限度額認定証についてはコチラの記事⇒『UAE(子宮動脈塞栓術)体験記!~入院当日編』で紹介してますので参考にしてください。
おわりに:次回はUAE手術の治療後のオハナシ
手術中が終わったあとは麻酔の効果によって目を開けても全く焦点が合わせられずとても変な感じでした。
病室に戻ってからしばらくは麻酔のお陰なのか痛みも感じず、ひたすらに眠い・眠い・眠い!!って感じです。
尿道カテーテルも手術前はズキっとして違和感になれませんでしたが、次回にお話する手術後からは激痛で気にする余裕もなかったです。笑