こんにちは。
ちょうど7月10日に日本赤十字病院で子宮筋腫についてのとりあえずの診察・検診は終えたので、次のステップとして
・妊活する前に子宮筋腫を取ってしまうのか
・このままの状態で様子を見て子宮筋腫のある状態で妊活をしていくのか
という選択を提示されたわたしですが、子宮筋腫を調べている過程でUAEという治療法に出会いました。
今回は今の今までずっと気になっていたUAE(子宮動脈塞栓術)という手術について。
・UAEとはどんな手術方法なのか
・UAEを知ったきっかけ
・なぜUAEは認知度が低いのか
などお話していこうと思います。
UAE・子宮筋腫塞栓術とは
よくテレビやネットニュースで見かける『UAE』。通称、アラブ首長国連邦。
もちろんこれからわたしが紹介するUAEはアラブ関係の話ではなく、 子宮動脈塞栓術(Uterine Artery Embolization)という手術方法になります。
《Google検索で『UAE』とだけ入力するとアラブ~が出てきてしまうので、必ず『UAE 子宮筋腫』などで検索してくださいネ
で、実際にUAEってどんな手術なのか…それはズバリ!!!!
お腹を切らないで子宮筋腫を退治する手術方法になります。
めちゃくちゃ簡単に説明すると
開腹せずに右足の付け根の大動脈から細いカテーテルを挿入
↓
子宮筋腫近くの子宮動脈までカテーテル到達させる
↓
スポンジのような物質を流して子宮筋腫を養っている動脈をふさぐ
↓
動脈から筋腫に栄養がいかず筋腫は壊死する
という治療方法らしいです。
きちんとした詳しいUAEの治療法についてはコチラのリンク先⇒『子宮動脈塞栓術(UAE)とは?|調布keijinkaiクリニック』で確認してください。
UAEの歴史から治療方法・治療後の症状の変化まで詳細に説明されているのでおススメです!
※ここで調布keijinkaiクリニックのリンクを紹介した理由は後々お話することになります…
UAE・子宮筋腫塞栓術は保険適用される治療
UAE(子宮筋腫塞栓術)は2014年から一部保険適用され比較的安く治療が行えるようになったそうです。また、高額医療に該当するため還付金も受けられることも知りました。(参考記事はコチラ⇒『切らない手術より「子宮全摘出」が推奨されるワケ――「子宮筋腫」、婦人科医に聞く治療の選択肢 (2019年1月12日) - エキサイトニュース』)
それまでは保険適用外だったため自己負担額はおよそ40万円ほど。今現在は8~10万円でうけられるってとてもありがたいことですよね。
UAE治療のメリット・デメリット
ではUAE(子宮筋腫塞栓術)のメリット・デメリットはどんなものがあるのか、というと以下の点が挙げられています。
【メリット】
《日本化薬株式会社|手術以外の治療法1(UAE):出典元》
- 局所麻酔で治療できる
- 傷がほとんど残らない
- 筋腫の個数、大きさによらず適用できる
- 入院期間が短く、早期の社会復帰が可能
お腹を切らないということは子宮に傷がつかないことにもなります。つまり、身体への負担が少ないと言えますよね。
【デメリット】
《日本化薬株式会社|手術以外の治療法1(UAE):出典元》
- 将来妊娠を希望する場合には適用できない
- 再発や再治療の可能性がある
- 組織検査を行なえないので、悪性腫瘍を完全には否定できない
この他にも治療後に副作用や合併症が起こる可能性もあるようです。UAE後の副作用・合併症についても上記の元日本化薬株式会社の引用元に記載されています。
正直な話、デメリットに挙げられてる『将来妊娠を希望する場合にUAEが適用できない』という点を知ったときは、筋腫を切ってとってもUAEをしてもリスクは変わらないのか…と結構ショックをうけました。
わたしの場合の子宮筋腫核摘出のリスクについてはコチラの記事に書いてあります⇒『子宮筋腫の検診と今後のこと』
UAE・子宮筋腫塞栓術を知ったきっかけ
子宮筋腫の治療方法で悩んでいた時、たまたま脚本家・鈴木おさむがマガジンハウスで連載している『ブスの瞳に恋してる(通称:ブス恋)』のある記事をネット上で見つけました。
目を奪われた理由は2つ。
・お腹を切らないで子宮筋腫を取る方法がある
・妻の大島美幸さんはUAE後に妊娠している
このエッセイを見つけた時、一気に自分の視界が開けた感覚・ひとすじの光が見えたようでした…!
このエッセイとの出会いをきっかけに、UAE(子宮筋腫塞栓術)について調べ、実際に手術を行っている病院が無料でUAEの市民講座を開いていることを知りました。その病院が最初のほうでリンク紹介している『調布keijinkaiクリニック|UAE~切らない子宮筋腫治療~』です。
ちなみブス恋エッセイにてUAE(子宮筋腫塞栓術)について紹介している記事はコチラ⇒
UAE治療を行う病院は意外に多い
UAE(子宮筋腫塞栓術)という治療法を知って間もない時、わたしもどこかの病院で話を聞けたら…といろいろ調べましたが予想を超えて治療を行う病院はたくさんあることを知りました。
東京都内だと一度は耳にしたことのある大きな大学病院がいくつか検索で出てきます。ただし、わたしが通っていた日本赤十字病院ではUAEの取り扱いは無いので「大きい病院だからUAE治療できる」というわけではないようです。
UAEについてのネットの記事は最新ではないものもある
さすがにUAE(子宮筋腫塞栓術)治療を行っている大きな病院のHPでは情報も更新されていると思いますが、ネットの中には2014年の保険適用されていないままの情報も見受けられます。
確実にUAE(子宮筋腫塞栓術)について知りたい場合は、治療を行っている病院へ問い合わせることが一番です!
なぜUAE治療は認知度が低いのか
UAE(子宮筋腫塞栓術)を行っている病院は意外と多く、保険適用になってから5年も経っています。でも認知度ってとても低い気がするんです。
ここからは「こんなことが言えるのではないか」というわたし個人の憶測になってしまいますが…
・婦人科系の病気は人に相談しにくい
・UAE治療がポピュラーではなく不安要素が大きい
そもそもUAEを知らずに他の方法で治療をしている人もいることを考えると、なかなか大きい声で言いにくいのかなとも思います。
とにかくデリケートな問題だからこそ広まりにくいのかもしれないですね。
情報だけで諦めてしまう人もいるのでは?
例えばわたしのように”将来妊娠を希望している”場合。
UAE(子宮筋腫塞栓術)を行うほとんどの病院のHPに『将来妊娠を希望する方へのUAE手術は行っておりません』と記載されています。これは結構ショッキング。
しかも手段としては子宮筋腫は切って取るほうが優先されているようなのです。
・病院が出している情報だから確かに正しい
・自分にはきっと適用されないだろうな
そう思い込んで諦めている人も少なからずいるような気がします。
おわりに:次回『UAE講座へ行く』
以上がわたしとUAE(子宮筋腫塞栓術)との出会い、そして調べてみて知ったこと感じたことになります。
7月10日に日赤の検診を終えたあと、大きくなった筋腫や今後の自分の生き方などを考えながら『音楽もやりたい、でも子どもも欲しい。いろんなことを諦めたくない。』という気持ちがあって、それにはまず初めに筋腫をどうにかしないと!とようやく現実と向き合った気がします。
帰りのバスで調布keijinkaiクリニックのページをなんとなく見ていたら、UAE(子宮筋腫塞栓術)についての市民講座を開催している!しかも10日後に開催予定!ということを知ってすぐに夫に相談しました。
もう”行くっきゃないやるっきゃない~”です。
というわけでブログは突如UAE(子宮筋腫塞栓術)について方向転換します。笑
ではでは~